やるやる詐欺は無能の証

大切なことは、自分の鑑識眼道徳心が合格印を押す範囲内で、
たとえ小さなものでも完成させ続けることだ

完成させずに、本来もっと良いものができるはずだ、
と自分を騙してその場に留まるのは明らかに幻覚を見ているのである。

嫉妬深い人は、実態より自己評価が高い。
自己評価が高いと、努力を怠る。

努力とは、現在の自分の到達点に対する否定または不満の表現以外のものではない。


子ども時代や今でも学校でよく聞くフレーズに、
「やればできる」という言い方がある。
そんなこと、あたりまえではないか。
誰だって、やれば多少はできるようになる。
問題はやるかどうかだ
「やればできる」は、本当は能力が高いということを
言いたいだけの単なる自己弁解に過ぎない。

できるだけ多くの仕事を完成させるか、
可能なかぎりたくさんの実戦で鍛えるしか、いかなる上達も訪れない。(日垣隆